はじめに
当記事では、HUAWEI社 Android タブレット MediaPad M5 Pro (10インチ・WiFiモデルのみ)の紹介を行います。
Androidの「10インチ」タブレット市場においては、長い間「高性能機」と呼べる製品が発売されていませんでした。
結果、SonyのXperia冠するXperia Z4 Tablet(2015夏モデル)の1強状態が長く続いていた訳で、10インチ愛好家の間では新機種の登場を待ち望んでいた、という背景があります。
その為、2018/5/18での当機の発売により、ようやく「高性能」と呼べる10インチ最新タブレットがラインアップされた事は、ユーザーにとって特別な意味を持っているのです。
当レビューでは、その「高性能ぶり」を存分にレビューしたいと思います。
製品紹介
最初に、当サイト恒例の、HUAWEI社の製品情報のページから当機種の紹介をさせて頂きます。
こちらも恒例の YouTube紹介動画です。デザインなどの参考にして下さい。
スペック一覧
HUAWEI | MediaPad M5 Pro (10インチモデル) |
ディスプレイ | 約10.8インチ IPS液晶 |
画面解像度 | 2K(2560 x 1600ドット) |
サイズ | 約171.8×258.7×7.3mm |
重量 | 約500g |
CPU | Kirin 960 オクタコア (4 x Cortex-A73@2.4 GHz + 4 x Cortex-A53@1.8 GHz) |
メモリー | 4GB |
ストレージ | 64G |
外部ストレージ | microSD(最大256GB) |
OS | Android™ 8.0 Oreo Emotion UI 8.0 |
対応ネットワーク | LTEモデル無し |
無線LAN | Wi-Fi: 802.11a/b/g/n/ac 準拠 (2.4 / 5 GHz) |
カメラ画素数 | リア:1300万画素(位相差AF) /イン:800万画素 |
バッテリー容量 | 容量 約7500mAh 急速充電 (9V,2A )対応 |
オーティオ性能 | Harman Kardon チューニング HUAWEI Histen 音響効果 ハイレゾ対応 |
SIM形状 | N/A |
GPS | GPS / Glonass / BDS |
センサー | 指紋認証 / 加速度 / 照度 / 電子コンパス / ホール / ジャイロ |
カラー | シャンパンゴールド |
付属品 | タッチペン HUAWEI M-Pen (筆圧 4096段階) |
ディスプレイ性能
タブレットと言えば大画面、こそが特徴ですね。その点、M5 Proはこのディスプレイ性能に非常に力を入れています。
M5 Proでは、Androidタブレットではほぼ最高画質の2K解像度ディスプレイを採用しています。最近では、5~6インチのスマホでもフルHD画質を備えるモデルが多くなってきましたので、M5 Proは大画面にもかかわらず高解像度スマホと変わらないレベルの精細度を備えていると言えます。
動画鑑賞はもちろん、細かい字の判別、詳細な写真鑑賞にも不満を持たれる方はいないでしょう。
ClariVu™では、ファーウェイ独自の画像調整技術により、フォーマットに応じて最適な画質調整が行われる機能を備えています。
IPS液晶を採用していますので視野角も広く、大画面で液晶が見づらい、といった不満も皆無でしょう。
オーディオ性能
タブレットと言えば、ディスプレイ以外の価値訴求はオーディオ性能にあり、と言えます。大画面+音響がそろって、エンターテイメント性が強く発揮されるからです。
HUAWEIが、スマホにてライカと協業してカメラを強化したことは有名ですが、このタブレットの世界では、オーディオにおいて、そのパートナーをHarman Kardon(ハーマン)と組んでいます。これはMシリーズのみの特徴です。
独立したパワーアンプから再生されるその音響は自ら「音のシンフォニー」と自称するほどの性能を持っています。
※当機では独立したイヤホンジャックを搭載していない為、USB端子経由でのハイレゾイヤホン接続となります。(ちゃんとUSB経由ジャックが同梱されているのでご心配なく)
付属品(タッチペン性能+)
これはHUAWEIのタブレット・ラインアップでも唯一の存在で、当機の特徴の一つです。
4096段階もの筆圧感知+本体連携によって、繊細な描写を可能にし、タブレットにおける操作性を飛躍的に向上させています。
iPadに比べ、Androidタブレット端末では「ペン機能」が弱点と長年指摘されていましたが、これで当機能でもiPadに肩を並べた形になります。
某機のタッチペンはそれだけで1万円近くするものなので、これをこの価格で標準装備している事は嬉しい限りですね。
※当機では、タッチペンに加え、「タブレットカバー」も同梱されてきます。ちゃんと自立にも対応したまともなカバーなので、カバー選びはまず標準添付のものを確認してから、必要な際にのみ好みのものを買うようにしましょう。
CPU・GPU(及びメモリー)性能
オクタコア(8コア)CPUを採用していますが、ただのオクタコアではありません。AnTuTuベンチマークで総合スコア「約13万弱」を叩き出しているほどの高スペックCPUを積んでいます。
スナドラ比較でないとわかりにくい方もいらっしゃるかと思いますので補足すると、スナドラ660の総合スコアが13万強、となりますので、これとほぼ同等性能のCPUとなり、かなりの強スペックを誇るスマホ・ZenFone 4(無印)と肩を並べる形になります。
メモリーも4Gも積んでいますので容量不足を感じることはほぼないでしょう。
結果、それなりに重い3Dゲームであってもかなり快適に遊べるクラスの性能を保持していると言えます。普段使いにおいては、ストレスを感じる機会があるユーザーはまずいないでしょう。
バッテリー性能
1日使いとしてはかなりハードに使用しても十分な容量のバッテリーを保持していると言えるでしょう。電池持ちを気にしなくて済むタブレット生活が送れるはずです。
※画像の一番上のバーが当機になり、iPad Proと較べてもほぼ変わらないバッテリー持ちの性能を持っていることがわかります。
また、急速充電にもちゃんと対応している為、大容量バッテリーに対しても素早い充電が可能になっているのもポイントです。(0%からのフル充電で約2.9時間)
これはちょっと容量の大きいモバイル・バッテリーに匹敵する形となりますね。
その他機能
カメラ性能については、タブレットでは珍しく、オートフォーカス付きの1300万画素の背面カメラを装備しています。昨今のカメラ重視路線スマホにこそ敵いませんが、ちょっとした写真撮りもこなしてくれる性能でしょう。
当機では(ライバル機、Xperia Z4タブレットには無い)「指紋センサー」が装備されています。昨今のスマホでは当たり前になりつつある機能ですが、意外とタブレットでは付いていなかったりしますので、抑えておきたいポイントです。
OSがAndroid 8 Oreoなのも重要です。Android 6、場合によっては5止まりになっているタブレットが多い中、当機種はタブレットではほぼ唯一の8 Oreoになっています。画面分割機能などが使えて便利なのももちろんですが、長期使用を考えると、なるべく新しいOSを搭載しているほうがいいことは明白です。
WiFiでは2.4GHz帯はもちろんの事、5GHzの802.11acにも対応しており、速度的な問題を感じることは無いでしょう。
その他、GPSもフルスペック、各種センサーも一通りそろっており、高機能機としても必要十分な機能を備えていると言えます。
まとめ及び価格情報
どうでしょうか?ここまで機能毎の各項目について記述してまいりましたが、M5 Pro、現行の10インチ・タブレットの中ではほぼ最強性能を備えていると言えるでしょう。
さて、最後に気になるお値段情報(実勢価格)ですが、
となっているようです。LTEモデルがないのが惜しまれますが、テザリングなどで対応すれば事足りるかと思います。
終わりに
追記情報などはあり次第、更新していきたいと思います。
こちらは、「Androidタブレット一覧紹介」の子記事になりますので、直接当記事に来られた方でご興味ある方は下記親記事を御覧ください。

